2022.08.27
2000年よりシナリオインキュベーションを運営し、多くの脚本家を輩出したドラマデザイン社が、この春、満を持して開講したシナリオ科の講座は、受講生より「他では得られない学びがあった」と好評のうちに終了しました。また、大半の受講生が現役プロデューサーの指導の下、コンクールにも提出できる長編シナリオを書き上げ、満足の出来る成果を手にしました。次回の講座へのご要望の問い合わせも増え、秋季講座の受講生募集を開始することにいたしましたので、お知らせいたします。
受講生の声 お申し込みはこちら
■特徴■ プロデューサーが教えるシナリオ講座
■なぜプロデューサーが教えるのか■
プロの脚本家になりたくても、ドラマの製作責任者であるプロデューサーの評価が得られなければ、デビューは出来ません。登竜門である多くのシナリオコンクールを査読するのもプロデューサーです。なぜなら、ドラマや映画をヒットさせる責務のあるプロデューサーのいちばん大切な仕事は「当たるシナリオ」を作ることだからです。そのために脚本家の資質を見極め、「どうやったら良い脚本を書いてもらうか」というアドバイスやリーディングに、プロデューサーは才能と経験のすべてをかけています。脚本家が行き詰った時に、どこに問題があるか的確に指摘し、解決法を提示できるか、プロデューサーは日々ノウハウを蓄積しています。新人の小説家や漫画家にとって、どんな編集者と出会うかがキャリアを決めるように、脚本家にとってプロデューサーは最初に立ちはだかる壁であると同時に、壁の乗り越え方を指南してくれるメンター(導き手)でもあるのです。 シナリオの書き方をプロの脚本家に学ぶのも有用なことですが、まったく視点を変えた本コースのカリキュラムは、本気でプロを目指すあなたに、新たな光明を与えるでしょう。
■コンセプト■ シナリオは化学
テレビ番組で街行く若者に「親子丼を作ってください」などと調理をお願いする人気企画がありました。「いつも食べてますよ」と言いつつ、鶏肉や卵ではない材料を使うわ、煮るところを焼いたり、調味料を間違えたりして、ひどく不味い料理が出来上がるのが、視聴者に受けていました。料理というものは単純に見えて、伝統的で厳密なレシピがあり、熱や化学変化を操る奥の深いものです。
シナリオも同じです。見ると創るは大違い。今まで何百本とドラマや映画を見てきたからといって、シナリオに取り掛かっても思ったような作品になりません。他人に創作意図は伝わらず、コンクール入選などは夢のまた夢。それは、あなたのセンスや才能の問題なのでしょうか?
いいえ、シナリオを書く時に取り上げる素材の性質や、別の素材と合わせた時に生じる変化、キャラクターを変化させていく時間、投入するスパイスの順番を知らずに、書き進むからです。
遠回りでも物語の原理、分析法と構成法、キャラクターが何を象徴しているか、視聴する側の心理などを半ば科学的に理解する必要があります。そうした学びは、あなたが脚本を書く時に直面する様々な障害、迷いを乗り越える強力なバックボーンになっていくでしょう。
■教える人■ プロデューサーが講師
アカデミー主宰の山本和夫は、20年間の読売テレビ在籍時代、プロデューサーとして多くの新人脚本家を連続ドラマに抜擢し、連続ドラマを多数ヒットさせました。その経験に基づき、2000年のドラマデザイン社設立と同時にシナリオインキュベーション(以降SI)を開設。また、山本はドラマ制作の傍ら2004~2019年までデジタルハリウッド大学院教授としてストーリー演習ゼミの教鞭を取った稀有なキャリアを持ち主でもあり、その知見を活かして指導したSIは多くの第一線の脚本家を輩出しています。彼らが即戦力として活躍しているのは、物語論・心理学・ハリウッドメソッドを組み合わせた独自カリキュラムとともに、ドラマ制作現場で脚本家がプロデューサーや監督とどう向き合うかのノウハウを学んできたからです。
本コースでは山本の他に、ドラマデザイン社取締役であり輝かしいプロデュース歴を持つ川西巧久、元フジテレビの名プロデューサー長部聡介氏、弊社と交流を持つ各局プロデューサーや制作会社プロデューサーが特別講師として参加する予定です。
■受講対象■
既にシナリオの書き方をある程度学び、コンクール応募など執筆活動を始めているが、なかなか結果が出ない方。本気でプロを目指しているのに、道が見つからない方。
■カリキュラム■
コース(4ヶ月16回)では、前半8回でドラマデザイン社メソッドを学び、後半では小チームに分け、担当プロデューサーの指導の下、オリジナル企画を作り、1時間の長編シナリオを書き上げます。大学に例えれば前半は科目履修、後半はゼミの卒論制作にあたります。完成したシナリオは、自身の作品として各コンクール等に出品できます。
■講座終了後■
最終課題で最優秀評価を取った方は、シナリオインキュベーション(SI)の参加資格を自動的に付与します。また、修了生の中でSI参加を希望し、一定の選考に合格した方を、次期メンバーにお迎えいたします。
■受講生の声■
【最優秀賞の秋吉真由美さん】プロット課題や後半のシナリオ作成ゼミで受けたプロデューサー視点での指導は、生徒それぞれの作家性を生かした上での的確かつ説得力があるものばかりで、自身の創作の視野が大きく広がったように感じます。本気でプロを目指すメンバーが集まっているので、ついていくのが必死でしたが、大いに刺激を受けながら創作できる、すごく貴重で濃い時間となりました。とにかく先生方のどうにか私たちを成長させて、引き上げてあげたいという気持ちが伝わってくる授業で、申し込んで良かったなぁと、しみじみ思いました。
【武田雄樹さん】これまで脚本を学ぶ機会は数多くありましたが、本アカデミーは特に実りの多い講座でした。座学だけでなく、企画書やプロット作成などの実践的な課題とそれに対するフィードバックがあり、実際の現場を想定したインプットが得られたことがその理由です。参加できて本当に良かったです!
■全カリキュラム■(予定)
【前半】 ドラマデザイン社メソッド基礎講義 (1限120分)
担当P:山本和夫
1限目 物語の原理 神話と心理学
2限目 ハリウッドメソッド 三幕構成を習得 / 創作実習
3限目 テーマの設定(心に残るドラマに)/ 創作実習
4限目 キャラクター(物語を動かすエンジン )/ 創作実習
5限目 セリフとは何か(テーマ・キャラの上に発生)/ 創作実習
6限目 神話の力を身につける/ 創作実習
7限目 ジャンルの研究・社会状況の反映/ 創作実習
8限目 企画書の作り方 講師P:川西巧久 / 創作実習
(講義内容に組替え・変更あり。創作実習は前週の課題の評価)
【後半】 オリジナル脚本作成ゼミ
9限目 「プロデューサーと脚本家」 特別講師:長部聡介P
10限目 連続ドラマの企画と構成について 特別講師:未定
11限目 脚本執筆演習
12限目 〃
13限目 〃
14限目 〃
15限目 〃
16限目 終了発表会
外部Pを招いて、作品の講評を発表します。最優秀者にはMVPを授与し、
次期のシナリオインキュベーションの入会資格を付与します
■料金(税込み)
入学金 10,000円
授業料 25000円/月×4か月 100,000円 (2回分割払い可・一括払いの場合は入学金を免除)
■開講 10月中旬(2023年2月中旬までの予定)毎週月曜日 昼/夜
■定員 20名(予定)
■講義場所 ドラマデザイン社(溜池山王)地図 リモート受講可
■応募方法 プロット審査あり。詳細はこちら
■応募締切 9/20(火)予定
■講師紹介
山本 和夫 ドラマデザイン社代表取締役プロデューサー
【主なプロデュース作品】読売テレビ■「悪女(わる)」「お茶の間」「オンリーユー・愛されて」「ストーカー・逃げ切れぬ愛」「心療内科医・涼子」「冷たい月」「奇跡の人」「14ヶ月」「町医者ジャンボ」/ TBS■「だいすき!!」/ テレビ朝日■「ただいま満室」「R-17」/ BSテレビ東京 「松本清張ミステリー時代劇」「山本周五郎人情時代劇」「男と女のミステリー時代劇」「山本周五郎時代劇~武士の魂」/WOWOW■「薄桜鬼」
映画 「がらくた」「テイクオーバゾーン」
その他 2004年~2019年デジタルハリウッド大学大学院教授
2000年~シナリオインキュベーション主宰
2012年~アクトレスインキュベーション主宰
川西巧久 ドラマデザイン社取締役プロデューサー
【主なプロデュース作品】
フジテレビ■「電車男」「息もできない夏」/TBS■「弁護士のくず」「きらきら研修医」「だいすき!!」/テレビ朝日■「打撃天使ルリ」「歌のおにいさん」/NHK■「おわこんTV」「ネット歌姫」「恋と就活のダンパ」「ドラマチック美術館」/テレビ東京■「僕はどこから」/Hulu■「Fujiko」
■特別講師■
長部聡介 元フジテレビプロデューサー
1987年の入社以来、数々の連続ドラマを世に送り出したヒットメーカー。
【フジテレビでの主なプロデュース作品】
「美女か野獣」「離婚弁護士」「離婚弁護士2」「医龍」「医龍2」「医龍3」「医龍4」「不毛地帯」「シェフ」「坊っちゃん」「モンタージュ」「ナオミとカナコ」等。
【オンライン説明会】
10 月からの開講に先立ち、オンライン説明会を開催いたします。
第1回 9月1日(木) 19時
第2回 9月4日(日) 12時
説明会に参加ご希望の方は、希望日時を明記のうえ下記アドレスまでご連絡下さい。
説明会前日までにオンライン説明会の会議コードをお送りします。
オンライン説明会応募はこちら→desk@drama-design.co.jp
*希望する説明会の時間およびお名前は必ずご記入ください。
*参加者ご自身のカメラ・マイクはオフの設定にしています。
*説明会の申し込みはメールでお願いします。
説明会当日になっても、URL記載のメールが届かない場合は、03-5573-8722までご連絡ください。
株式会社ドラマデザイン社 アカデミア シナリオ科担当 mail:desk@drama-design.co.jp